紫堂恭子
グラン・ローヴァ物語
そもそも賢者がハタラクなんてのは
はっきり言ってダラクじゃ!!
グラン・ローヴァ
目の前にたくさんの道があるように見えても落ちついて考えてみればたいてい―――
進むべき道はひとつしかないことの方が多いものじゃよ―――
グラン・ローヴァ
―――わしらはお仲間だし黒くなったのはとーちゃんのせいじゃない憎しみが
わしらを変えたのよそんな真っ黒い血が体中にまわっちままったんだし
ダシ
人間はすべて
世界というみどりの木にとりついて絞め殺してしまう
宿り木のようなものだ―――
ディルフィア
・・・さあねえ
でも、誰にほめられなくっても、何ひとつ残らなくっても
人間のやる"いいこと"なんて
そんなものじゃないかのう―――
金細工師のおじいちゃん
…放っておいたんじゃないよ
あんたたちはいつもそうじゃのう
この世で一番大切な真実を
いともカンタンに忘れてしまうんじゃからのう…
グラン・ローヴァ
立派な化け物が焼いた肉なんか食うんじゃないこらっ
ウサギ捕ってきたのはワシだし文句あるだしかっ
サイアム&ダシ
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