1−MP3とは?(1)
「MPEG1 Audio Stream Layer-3」
MPEGで規格化された音声のデータ圧縮方式の1つで、簡単に言うとパソコンで扱える音楽データということです。
(拡張子が「.mp3」ならその音楽データファイルはMP3ファイルである。)
これまでWindowsで主流だった「WAVE」
に比べるとおなじ時間の元データは約1/10
に圧縮され、かなりコンパクトになります。
例えば…
映画「タイタニック」のオリジナル・サウンドトラックCDに収録されている4曲目
「ローズ」(2:52)という曲はWAVEファイルだと約29.0MBありますが、
MP3だと2.63MBにまで圧縮されます。(フロッピーディスク約2枚分)
それでいて音質はCDと同じぐらい高いクオリティを実現しています。
つまり、WAVEやMIDIといった音楽データと基本的には同じなのですが、驚異的な圧縮率がMP3の特徴です。
MP3の登場でインターネットでの音楽の配信が急激に増えてきました。
MP3ファイルを置いてあるホームページからインターネットを通じてダウンロードしたり、自分で音楽CDから好きな曲をMP3に変換したりします。
音楽CDをパソコンにとりこんでCD-R/RWでディスクに記録するとしたら…。
単純に計算すると、5分の曲が10曲入ったお気に入りのアルバムをWAVEファイルで取り込んだとして、1曲が50MBぐらいあるので約500MBになります。(フロッピーディスク約385枚分)
これをMP3に変換すると、約1/10の容量に圧縮されて50MB(フロッピーディスク約38枚分)
ディスクにはアルバム10枚分は記録できることになります。(今のところMP3に対応していないので普通のCDデッキでは聴けません。パソコンやMP3専門レコーダーで聴くのです。)
要するに、これぐらい圧縮されるということなのです。
どうして?
聴覚補正という圧縮方式で、わかりやすく言うと「聴こえない音を省く」ということです。存在するのだけれど聴こえない音というものを消しているのです。消してしまった音は元に戻らない非可逆圧縮方式なので、MP3をWAVEにもどしても取り込んだときのWAVEと同じ音質にはなりません。