2−.パソコンとは?(2)


パソコンの全体像

パソコンは大きく分けて2つに分かれます。DOS/V系とMAC系に分かれます。

DOS/V(ドスブイ)系は、ウィンドウズ

MACは、Macintoshとなり、さらにウィンドウズには、DOS/VPC98に分かれます。ただし、今現在、PC98はなくなりつつあります。

 

DOS/Vとは?

IBM PC/AT互換機のことをさします。

IBM社が1981年にIBM PCを発売したとき、その開発データをすべて公開しました。これにより、多くの企業が、IBM PC互換機を開発できるようになったのです。

IBM PC互換機は世界共通規格となっているのですから世界中の互換機メーカーや周辺機器メーカーでも、同一の部品を利用できます。

 

MACとは?

1984年に米アップル社が発表した

acintoshMAC)は、世界中のパソコンシーンに大変なインパクトを与えるものでした。それまで主流だったMS-DOSの無意味乾燥な画面に比べて、視覚的に訴えたわかりやすいディスクトップ環境を実現したのです。マウスを使った操作の簡単化もマックが初めて取り入れたのです。

パソコンの構造

本体

ディスプレイとは別の箱型の物が、パソコンの本体です。本体にはパソコンの働きに必要な重要な部品がいろいろと納められています。

 

CPU

CPUとは、パソコンの頭脳にあたる働きをする電子部品のことです。Central Processing Unit(セントラル プロセッシング ユニット)の頭文字を取った略語で、中央演算処理装置となります。

 

CPUの役割は、与えられた命令どおりに計算をこなしたり、他の部品に対して「こうしなさい」と命令を出したりすることです。CPUは人間でたとえると頭脳にあたり、自動車でいうとエンジンにあたる、重要な部品です。CPUの性能がパソコン全体の性能を大きく左右します。

 

ビット数とクロック周波数

パソコンの頭脳であるCPUの性能は、処理速度で決まります。この処理速度を示す単位には、ビット数とクロック周波数があります。

 

CPUのビット数とは、CPUが1回に処理できるデータ量のことです。

これは道路の車線の数だと思えばいいでしょう。車線が少ない道路をたくさんの車が通ろうとしたら、渋滞が起きてしまうが、車線がたくさんあれば、車はスムーズに通行できます。つまりCPUのビット数が多いということは、車線がたくさんあるのと同じことで、それだけたくさんのデータが処理できるのです。

クロック周波数

クロック周波数とはCPU内部での処理速度を示しています。

単位は、MHz(メガヘルツ)で表され、この数値が大きいほど高速なCPUだということです。

クロック周波数は道路の例でたとえると、制限速度にあたります。制限速度50キロの一般道路と、100キロの制限速度の高速道路を比べたら、一定時間内では、当然高速道路の方がたくさんの車が通行できるのです。

 

わかりやすくいえば、16ビットCPUが2車線の道路なら32ビットCPUは、4車線の道路ということです。そして、50キロ制限道路と100キロ制限高速道路では、当然高速道路の方が車の流れも速く、通れる車の台数も多いということになります。

 

MHz(メガヘルツ)

CPUが仕事をする際、メトロノームのようにリズムを刻んでいる。この回数がクロック周波数である。1MHzは、1秒間に百万回というリズムになる。

 

ビットとバイト

パソコンでは、CPUやメモリ、ハードディスクの容量などを指すのに「ビット」や「バイト」という単位を用います。

 

1ビットが最小単位で、8ビットで1バイトとなります。「8」で単位が繰り上がるのは、コンピューターの世界が2進数で成り立っているからです。(パソコンのデータはすべて0と1だけの数字で表される)

バイトのさらに上の単位は、「KB(キロバイト)」「MB(メガバイト)」「GB(ギガバイト)」となり、それぞれが1024毎に単位が1つ繰り上がります。ですから、例えば1GBのハードディスクは、1024MBと同じということです。

1ビットが8個で1バイト

1024バイトは       、1KB(キロバイト)

1024KBは、 1MB(メガバイト)

1024MBは、 1GB(ギガバイト)

 

RAMROM

パソコンの頭脳であるCPUは、計算やパソコン全体の制御はできても、プログラムやデータを覚えておくことはできません。

そこで、記憶装置が必要になります。

これを内部記録装置と外部記録装置に分けることが出来ます。パソコンの内部で特に重要な働きをする記録装置が、RAM(ラム)とROM(ロム)です。これらの内部記録装置のことをメモリといいます。ただし、一般的にメモリという場合にはRAM(ラム)のことを指しています。

 

RAMRandom Access Memoryは、読み書き可能なメモリという意味です。

つまり、RAMは随時内容を書き換えることができるので、パソコンのCPUは、いったんこのRAMにプログラムやデータを読み込んでから作業をしています。RAMは、内容を書き換えることはできても、電源を切ると内容は消えてしまいます。そのため、電源を切っても保存して置ける装置が必要です。この装置を外部記録装置といい、ハードディスクやフロッピーディスク、MOZIP、などです。

ROMとは?

ROM(ロム)(Read Only Memory)は、読み出すだけのメモリという意味です。ROMには、パソコンに必要となる基本的なプログラム(命令)などが入っています。パソコンの電源を入れたとき、CPUはまずこのROMに書き込まれている命令に従って処理を開始します。ROMの特徴は、電源を切っても内容が消えないことです。そのかわり、内容を書き換えることは出来ません。たとえると、RAMはホワイトボードで、ROMは辞書みたいなものに当てはまります。

外部記録装置

フロッピーディスク

フロッピーディスクとは、パソコンのもっとも基本的な記録メディア(媒体)です。例えば、ワープロソフトで作った文書のデータをフロッピーディスクに保存しておけば、そのデータはパソコンの電源を切ったあとでも残しておくことが出来ます。そして、必要なときに、再びフロッピーディスクからパソコンに読み込むことが出来ます。このフロッピーディスクを使うための外部記録装置が、フロッピーディスクドライブです。

 

フロッピーディスクは、原則にフォーマット作業が必要です。フォーマットとは、パソコンがデータを書き込めるようにする作業のことです。フォーマット(初期化)して、はじめて使うことができるのです。

フォーマットの形式はパソコンの機種やOS(基本ソフト)ごとに違います。

 

現在は、あらかじめフォーマット済みのフロッピーディスクが売られています。購入する際には自分のパソコンにあった形式でフォーマットされたものを選んでください。

 

フロッピーディスクには3.5インチと5インチの2種類がありましたが、今現在は、3.5インチが主流です。容量も、2DDと2HDの2種類がありますが、2DD640キロバイトしか保存できず、2HD1.44MBまで保存できます。(現在の主流は、2HDです。)

 

ハードディスクとは?

外部記録装置で、記録する媒体と装置が一体になっています。ハードディスクは、大容量で、データの読み込み、書き込みが非常に速いのが特徴です。

 

現在は、パソコンの本体の内部に必ずハードディスクがあります。

OS(基本ソフト)やアプリケーションなどが入っています。また、データだけの保存でハードディスクを追加して使うこともできます。

ハードディスクは振動や磁気によわいため、持ち運びには向きません。データを持ち運ぶための保存ディスクは、フロッピーなどに入れて持ち運ぶことになります。今現在のハードディスクの容量は10GBが主流です。いろいろなアプリケーションソフトやデータなどを楽に保存できるぐらい大容量になっています。数字が大きければ大きいほどデータなどがいっぱい保存できるということです。