プロバイダの歴史
インターネットの起源は、アメリカ国防総省が軍事目的でコンピューターネットワークを研究し始め、1969年に作った「ARPANET」(アーパネット)といわれている。その後83年になると「ARPANET」が現在のインターネットの標準プロトコルである「TCP/IP」を採用。この間にもアメリカ各地で小規模なコンピュータネットワークが無数につくられ、現在のような世界規模のネットワーク=インターネットが形成されていった。当初は軍関係者や大学関係者ぐらいしか扱えなかったが、これを民間でも利用できるように、インターネットに接続するためのサービスが始まったのが、プロバイダの始まりだといわれています。
日本では、88年に大学間のネットワークと民間企業をつないだWIDEプロジェクトが始まり、このプロジェクトの技術者が独立してIIJを設立した。日本法人初の商用プロバイダとして、93年にサービスを開始し、今現在、1000社以上の商用プロバイダが存在している。
プロバイダの種類
プロバイダは法律上、「電気通信事業者」となっており、これは事業内容によって、「第一種」「第二種」「特別第二種」とに分かれている。
第一種:自前の回線設備を持つ。代表格は、NTTやDDIなどの電話会社。全国展開を含めアクセスポイントを多く持てる。
第二種:自前の回線を持っていない。大手家電メーカーなど。知名度などの安心感や、ユーザーサポートの実績から細かな対応が期待できる。
特別第二種:海外への回線を直接持っている。IIJなどのプロバイダ専門業者が多い。とにかくつながりやすく、通信速度も安定している。