格闘伝説BUDO-RA 第7号 

 
BUDO-RA 第7号
 
第7号 2003年7月23日発売

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特集

未公開写真・貴重写真で見せる
闘神ブルース・リー
不敗のセオリー
 
ジークンドートラッピングのセオリー 中村頼永

特集2
君を絶対強くする!空手入門

一触必倒! 塚本徳臣 世界を目指す必倒理論を初公開

緑健児が教える ビギナー君の黒帯チャレンジ

極真の新星 小宮山大介
サウスポーからの無限蹴撃 後編

6・29K-1BEAST リポート 山田英司
世界大会代表選手が挑む地獄の合宿
武道修行――それは死ぬまで続くもの 後編
対談 真樹日佐夫×盧山初雄
FSAアブソリュートがついに公開
2003オールジャパン国際F.S.A拳真館空手トーナメント 
K-1WORLD MAX リポート 山田英司 
極真館ウェイト制全日本
こんなやる側のための大会があってもいいじゃないか 拳成会主催関東実戦空手道選
手権大会

連載
真樹日佐夫千夜一夜
実験で探る 格闘技の真実 第2回 佐藤貴生
カイロプラクティスが教えるパート別治療法 第6回 股関節
空手ルミ一代 第3回
達人に訊け! 強くなるQ&A 倉本成春/藤原敏男/緑健児
鉄人倉本成春の超人追求の空手 肘打ち
極真館奥伝 三戦から学ぶ気と呼吸 第三回
功朗法 現代を生き抜くための護身術 第三回

 
TRY 

■一触必倒! 塚本徳臣 世界を目指す必倒理論を初公開
 第6回世界大会で史上最年少の優勝、続く第28回、第29回全日本二連覇、第1回ワールドカップ、第15回ウェイト制全日本など、すべての大会で優勝を果たした塚本徳臣。
彼の目指す境地は、競技を超え、一触必倒の達人技へと向けられている。
 間近に迫る第8回世界大会で再制覇を狙う塚本選手に、変幻自在の足技を中心としたハイテクニックを伝授してもらう。
 自分が目指すのは、触った瞬間に相手が倒れるような世界です。うまく表現できませんが、立ち技で合気をかけるというか。一瞬の交錯で相手が倒れるようにしたい。
 実際、試合において、相手と触れている時間は15秒くらいしかないと思うんです。
1つの攻撃なら、1秒もない。0・何秒という時間です。その瞬間を大事にしたい。
 相手がどこを打ってくるのかわかっていれば、防衛本能がありますから、体を固めて耐えることができます。わからないところや、予測していないところから、いきなり攻撃されると、倒れるんです。
 試合の中で、そうしたシチュエーションを作っていくことが大切だと思います。それが倒すセオリーになるんです。技術的にはカウンターが中心になりますが。
 こういう攻撃が来ると思わせておいて裏をかいたり、同じ技をもっと速いスピードで出したり、強弱をつけたりします。
 力んでいると、スピードが出ませんから?を抜いて殺気を消すようにします。スピードが非常に大切になりますから。
 例えば、野球でピッチャーが145キロしか出せなくても、160キロに見せる工夫をするようなものです。日本人は、そうした配球がうまい。野球でもサッカーでも、日本人はパワーでは勝てないので、テクニックでバーしていかなければなりません。
 外国の選手は打ち合いに持ち込みたいんです。体格とパワーに自信がありますから。
やはり2メートルの相手とは打ち合えません。打ち合って1、2回戦を勝てたとしても、ダメージが蓄積してしまいます。
 近い間合で打ち合えることはもちろん前提としながらも、自分は遠い距離で闘うようにします。
 仮に100キロの相手と闘うにしても、体重の重さが重要なのではなく、一点に全体重を乗せるようにするんです。そのためには、全身を使う稽古をしていなければいけません。移動稽古は、まさに体重の移動なんですが、それが軽視している生徒が多いですね。
 小手先の技では通用しない。大山倍達総裁の動きを見ても、手だけが動いているのではなく、それこそ髪の毛の先まで使っているのだと思います。
 殴り合いではなく、触れた瞬間に倒す。それが理想です。瞬時に技を決める。それは、身体の中心や体重の移動を意識しながら、稽古を続けていれば可能になることだと思います。

 
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